新・とんでも医学備忘録

かって、はてなダイアリーで書いていた「とんでも医学備忘録」の続編として復活させることにした。 ニセ科学のことを「トンデモ科学」と片仮名書きを冠することが多いが、このブログでは仮名書きの「とんでも」を冠している。これまでの常識では考えられないことではあるが、ニセ医学ではないという意である。

医師たちの科学的思考力は低レベル、だから病気を治せない

 医師といえば最も頭の良い人間たちと思われているだろう。しかし、科学的思考力はあまり高くはない人間たちである。既知の知識を詰め込んでいるだけである、入学試験で一番の成績である人物が、最も科学的思考力があることを意味しない。

 そもそも、医学教育による医学知識というものは、物理学・化学・工学など諸科学からの借り物の知識と、過去の医学・医療における先人たちの経験からの受け売りの知識ばかりである。現代医学はそれらの知識の集大成であり、パラダイムと呼ばれるその知識の枠組みの中で医師たちは仕事をする。パラダイム内の科学研究は通常科学といわれる、すでに確立している研究の論理や方法を踏襲すればよいのであるから、あまり高い科学的思考力を必要とはしない。ある程度の科学知識があれば、遅かれ早かれ、いつか、誰かが、類似の問題を解いてしまう。

 既知の知識では解決できない問題を変則事例という。変則事例が累積していくと、その問題を解決可能な新しいパラダイムが構築される。それを『科学革命の構造』の著者、トーマス・クーンはパラダイム転換といった。しかし、古代以来、医学はいつも変則事例ばかりであり、確実に完治させる治療理論を確立させることはできなかった。どれだけ変則事例が累積しようが、通常科学の中でしか研究できない、科学的思考力の低い医師たちに解決できるはずもないのである。そのような医師たちの「正しい医学知識を知って、正しい治療を受けよう」という、患者たちに対するアピールなどは、ジョークにしか聞こえない。

 例えば、うつ病メニエール病、喘息、アレルギー性鼻炎過敏性腸症候群多汗症線維筋痛症など現代医学では治療困難な病気は多い。しかし、磁気を使えばこれらの病気は患者が自分で治せる、1日で簡単に治る病気である。生命現象を化学反応の集積と考えるから薬物による治療を行い壁にぶつかる。生命現象も物理法則に従っていると考え、その法則を応用すれば壁は難なく飛び越えられる。現代医学なんて、天動説のように間違った科学である。治せない病気が数多くあり、副作用も解消されない、問題を解決できない科学が正しいはずがない。

 広く人々に受容されることによってパラダイム転換は完結する。しかし、地動説が人々の常識となるには100年以上を要したように、簡単には完結しない。知ったかぶりの医師や無知な患者たちからのニセ科学批判にさらされるだけである。物理法則に基づく新パラダイムが受容されていれば、世界中が大騒ぎしているCOVID-19パンデミックが起きることもなかっただろう。感染者が急増する事態となっているが、それは受容する側の責任である。